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2017/10/22 15:22 |
無題

私が通うこの学校は、この辺りでは一つしかない共学校なので、生徒数はそれなりに多い。

また、唯一の普通科の学校であることも、生徒を集める一因になっているのだろう。他にあるのが農業、工業校ばかりでは、まぁ当然だと言える。

それ故、この学校への進学の理由が「なんとなく近いから」だったりするのは、わりとありがちだったりするのだ。

「だから、勉強とか頑張らなくてもいいじゃない?」

もっと言えば、授業中の居眠りも見逃してくれていいんじゃない?

「よくもまぁ起きたまま寝言が言えるもんだな。それともまだ寝ぼけてるのか?」

あら先生、そんなに怒ったらいい男が台無しですぜ。

大きく振りぬかれた世界史の教科書が、私の脳天直撃○○サターン。

うぃ、目が覚めたので二発目はご勘弁。

黒板に書かれた三角貿易の図を写し始めたのに満足したのか、先生は授業に戻っていった。

はぁ、貴重な睡眠時間が……。




「余裕ね、結衣」

昼休みになって、雅が弁当を片手に私のもとを訪れた。私も、家から持ってきた菓子パンを取り出す。

雅とは高校に入ってから三年間同じクラスになっている。腐れ縁って凄い。

雅が言っているのは、先程の授業のやりとりのことだろう。


さて、特に特徴のないこの学校は、特徴がないからこそ、進学を希望する生徒の数が多い。

それに比例するように、先生の授業に対する熱も、この頃から高くなってくる。

そして雅も進学を希望する生徒の一人だというわけだ。

「まぁ、私には関係のないことだからねー」

そう、私にとって、普通の受験は関係ない。

「だったら、朝練にもちゃんと来なさいよ」

「そ、それはわかってるんだけど、やっぱり朝は、ねぇ……」

呆れ顔の雅に、曖昧に笑いながら答える。

そんな私を見ながら、更に呆れの色を強くし、深い溜息をつきながら、一言。




「夏で、全部決まっちゃうんでしょ?」





どうでもいいけど、箸で人を指すのは大変お行儀悪いと思います。

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2008/04/05 14:56 | Comments(0) | TrackBack(0) | SS

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