台風ですね。お外が真っ暗です。
今日もバイトがあります。
「お客さんが独りもいないよ!!」
「やったねたえちゃん!!」
みたいな展開だったら嬉しいのですが。店的には厳しいんだろうけど。
まぁ、暴風警報まで出てるんで、よっぽどのことがなかったら忙しくなることはないでしょう。
店長ドンマイ。
今日もバイトがあります。
「お客さんが独りもいないよ!!」
「やったねたえちゃん!!」
みたいな展開だったら嬉しいのですが。店的には厳しいんだろうけど。
まぁ、暴風警報まで出てるんで、よっぽどのことがなかったら忙しくなることはないでしょう。
店長ドンマイ。
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電車に揺られること四時間。ようやく目的地に到着した。
降り立ったのは、目の前に「コンビニ」と称した小型スーパーがデデンと店を構える無人駅。
長かった……。というか、四時間も立ちっぱなしだったのは正直アホだったかもしれない。
で、だ。……あぁ、いた。いやがった。
アイツの顔を見つけた瞬間、このまま踵を返して電車に乗り込みたい衝動を抑え、件の人物に近寄って行く。
「久しぶりだね。しばらく見ないうちに、随分と可愛くなったね」
「はぁ……ありがとうございます」
開口一番の社交辞令に、隠しきれない嫌悪感を滲ませた返事を返す。まだまだ私も社会勉強が足りないなぁ。
そんな私の気持ちを全く意に介さず、私を車に案内するこの男。
大平信人は、母の兄であり、誠に遺憾ながら私の伯父にあたる人物である。
もう既に50近いハズなのに、衰えるという生物の摂理を無視したかのように若々しい肉体を誇り、人当たりもよく、更には母が入院している病院(というほど大きなものでもないが)で医者もしており、このあたりで知らない者はいない有名人だ。
私としては、母がお世話になっており、尚且つ母の肉親であるので、本来ならば感謝の気持ちを持って接しなければならないのだが、そんな気は微塵もわいてこない。
理由?
このGWの滞在先に着いたらいやでもわかる。だから今は考えたくもない。
そして、アイツが助手席を薦めるのを無視して後部座席に座ると、苦笑を浮かべながら車を走らせた。
きーがーおーもーいー。
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今回の小説は描写が今までよりよくできており、イメージがしやすいです。それは読者を引き込みことにつながります。 この話の続きを期待して読んでいる人もわたしだけは無いと思います。 是非、続きをお願いいたします^^