台風ですね。お外が真っ暗です。
今日もバイトがあります。
「お客さんが独りもいないよ!!」
「やったねたえちゃん!!」
みたいな展開だったら嬉しいのですが。店的には厳しいんだろうけど。
まぁ、暴風警報まで出てるんで、よっぽどのことがなかったら忙しくなることはないでしょう。
店長ドンマイ。
今日もバイトがあります。
「お客さんが独りもいないよ!!」
「やったねたえちゃん!!」
みたいな展開だったら嬉しいのですが。店的には厳しいんだろうけど。
まぁ、暴風警報まで出てるんで、よっぽどのことがなかったら忙しくなることはないでしょう。
店長ドンマイ。
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俺のイヤホン・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
なんか左耳だけ全く音が入らなくなりましたよ?
かれこれ購入から4年、結構な付き合いながら、壊れるときは案外あっけないものですね。
しかし、壊れたのがとかティブフェイスだというのは、ある意味必然なのだろうか・・・。
あ、ようやく弾幕結界見ました。
アレですね。リプレイ見ても無理ですわ。
繰り返しやって覚えるしかないのに、そもそもたどり着くのが稀・・・。
クリアはいつになることやら(´Д⊂
なんか左耳だけ全く音が入らなくなりましたよ?
かれこれ購入から4年、結構な付き合いながら、壊れるときは案外あっけないものですね。
しかし、壊れたのがとかティブフェイスだというのは、ある意味必然なのだろうか・・・。
あ、ようやく弾幕結界見ました。
アレですね。リプレイ見ても無理ですわ。
繰り返しやって覚えるしかないのに、そもそもたどり着くのが稀・・・。
クリアはいつになることやら(´Д⊂
そしてやってきたGW。
黄金週間と称されるそれは、本来ならば学生にとって、この上のないような喜ばしい期間であろう。
……この上ない、というのは言いすぎか。夏休みとかあるし。
とにかく、諸手どころか両足も同時に挙げてすっ転んでも尚、笑いが出るような期間。
それなのに、私はというと、憂鬱というか気だるげというか、少なくとも喜悦の色を一切見せることなく、ガタガタとやたら揺れる電車に乗り込んでいた。
座ることはしない。
無論席は空いている……どころか、この車両には私しか乗客がいない。それでも座ることはしない。
およそ乗り心地という、乗客にとっては乗車賃の次くらいには重要な項目をまるっきり無視したような、硬いを通り越して痛いとすら言えるような座席に座る気はさらさらなかった。
しかし、それも仕方のない話なのである。
今、私が向かおうとしているところは、私の居住地をして都会と言わしめるような、まさしく辺境なのだから。
それを如実に表す一例として、聞いたこともないようなコンビニで、護身用に鈴が売られている。
何から身を守るのか。
熊である。
まぁ、この狭いながらも広い日本。小学生の入学祝に学校から鈴が送られることもあるというのだから、地元の人からすれば当たり前のものなのだろうけど。
……初めてそこを訪れたとき、まず「コンビニ」が存在することに驚愕したのは、全くの余談なのだが。
さて、随分と話が脱線したが、ここからは、私が何故GWに、嫌々ながら田舎を目指しているのかというと、そこがまさしく私にとっての「田舎」であるからに他ならない。
要するに、里帰りである。
黄金週間と称されるそれは、本来ならば学生にとって、この上のないような喜ばしい期間であろう。
……この上ない、というのは言いすぎか。夏休みとかあるし。
とにかく、諸手どころか両足も同時に挙げてすっ転んでも尚、笑いが出るような期間。
それなのに、私はというと、憂鬱というか気だるげというか、少なくとも喜悦の色を一切見せることなく、ガタガタとやたら揺れる電車に乗り込んでいた。
座ることはしない。
無論席は空いている……どころか、この車両には私しか乗客がいない。それでも座ることはしない。
およそ乗り心地という、乗客にとっては乗車賃の次くらいには重要な項目をまるっきり無視したような、硬いを通り越して痛いとすら言えるような座席に座る気はさらさらなかった。
しかし、それも仕方のない話なのである。
今、私が向かおうとしているところは、私の居住地をして都会と言わしめるような、まさしく辺境なのだから。
それを如実に表す一例として、聞いたこともないようなコンビニで、護身用に鈴が売られている。
何から身を守るのか。
熊である。
まぁ、この狭いながらも広い日本。小学生の入学祝に学校から鈴が送られることもあるというのだから、地元の人からすれば当たり前のものなのだろうけど。
……初めてそこを訪れたとき、まず「コンビニ」が存在することに驚愕したのは、全くの余談なのだが。
さて、随分と話が脱線したが、ここからは、私が何故GWに、嫌々ながら田舎を目指しているのかというと、そこがまさしく私にとっての「田舎」であるからに他ならない。
要するに、里帰りである。
放課後の部活は、私にとって一日の中の最重要事項である。
無論、部活自体が私にとっての最重要事項なのだが、いかんせん、こう、朝は……ねぇ?
というわけで、気合を入れて練習に取り組んでいるわけです。
放課後の練習は、主に三つのパートに分かれている。
一つ目は、朝にもやっているランニング、柔軟、筋トレの基礎。
二つ目は、スタートだったり、踏み切りだったり、ハードルの歩幅あわせだったり、種目ごとに自分の苦手だったり得意だったりすることの練習。
三つ目は、いわゆる実戦。記録を計って、今後の練習の課題なんかを見つけたり、前の記録と比べてモチベーションをあげたり。
たまに、この記録を計るときにビデオをとって、フォーム研究をしたりもする。
で、今はその三つ目。100メートルのタイム計測。
他の部活との兼ね合いで、一度に走れるのが5人までなのがちょっと大変。フィールドと長距離以外は、この時は見学だ。まぁ、軽い休憩みたいなものね。
もちろん、専用の舗装などされているわけもなく、レーンだってきつきつだ。
それでも、スターティングブロックは全員分あるし、ハードルも一年前に新品になった。
やっぱり、記録を残すってのは大事よね。
「はい、それじゃ次、用意して」
雅の声で、周りの子がスタート位置に向かっていく。それで自分の番が来たことを悟り、小走りにスタート位置に着いた。
練習後。
私は、何故か雅を後ろに乗せて、最寄り駅に向かって自転車を漕いでいた。
「……私の馬鹿。なんでチョキ出したかなぁ」
「日頃の行いってことでしょ」
ちくしょー、ぐうの音も出ねぇぜ。
部活終わりの火照った体を、風がゆっくりと冷ましてくれる。
この時期の、自転車のいいところの一つだ。自分が漕いでいなければ、より恩恵を受けることが出来るんだけど……。
「ねぇ結衣。ところでGWはどうするの?部活は休みだけど……」
少し聞くのをためらうような、それでも聞いておきたい、といった複雑な声で、雅が尋ねる。
そう、我らが陸上部は、GWの練習をしない。これは通例だ。
曰く、GWでこれまでの授業の予習を行い、余裕を持って中間テストに挑むため。そのため、逆にテスト期間中も普通に部活は行われる。
「ん?いつもどおり」
「……そう」
私の答えに、雅は落胆とも諦めともとれる溜息をついた。
「心配してくれるのはありがたいけど、まーしょーがないよ」
努めて明るく振舞っても、雅の返事は優れない。
自分でも言った通り、しょうがないのだ。こんなことで、雅が気に病む必要はないのに。
「気をつけてね?」
「うぃうぃ」
これ以上この話題を続ける意味もなかったし、続ける意思もなかった。
それから駅に着くまで、会話らしい会話はなかった。
無論、部活自体が私にとっての最重要事項なのだが、いかんせん、こう、朝は……ねぇ?
というわけで、気合を入れて練習に取り組んでいるわけです。
放課後の練習は、主に三つのパートに分かれている。
一つ目は、朝にもやっているランニング、柔軟、筋トレの基礎。
二つ目は、スタートだったり、踏み切りだったり、ハードルの歩幅あわせだったり、種目ごとに自分の苦手だったり得意だったりすることの練習。
三つ目は、いわゆる実戦。記録を計って、今後の練習の課題なんかを見つけたり、前の記録と比べてモチベーションをあげたり。
たまに、この記録を計るときにビデオをとって、フォーム研究をしたりもする。
で、今はその三つ目。100メートルのタイム計測。
他の部活との兼ね合いで、一度に走れるのが5人までなのがちょっと大変。フィールドと長距離以外は、この時は見学だ。まぁ、軽い休憩みたいなものね。
もちろん、専用の舗装などされているわけもなく、レーンだってきつきつだ。
それでも、スターティングブロックは全員分あるし、ハードルも一年前に新品になった。
やっぱり、記録を残すってのは大事よね。
「はい、それじゃ次、用意して」
雅の声で、周りの子がスタート位置に向かっていく。それで自分の番が来たことを悟り、小走りにスタート位置に着いた。
練習後。
私は、何故か雅を後ろに乗せて、最寄り駅に向かって自転車を漕いでいた。
「……私の馬鹿。なんでチョキ出したかなぁ」
「日頃の行いってことでしょ」
ちくしょー、ぐうの音も出ねぇぜ。
部活終わりの火照った体を、風がゆっくりと冷ましてくれる。
この時期の、自転車のいいところの一つだ。自分が漕いでいなければ、より恩恵を受けることが出来るんだけど……。
「ねぇ結衣。ところでGWはどうするの?部活は休みだけど……」
少し聞くのをためらうような、それでも聞いておきたい、といった複雑な声で、雅が尋ねる。
そう、我らが陸上部は、GWの練習をしない。これは通例だ。
曰く、GWでこれまでの授業の予習を行い、余裕を持って中間テストに挑むため。そのため、逆にテスト期間中も普通に部活は行われる。
「ん?いつもどおり」
「……そう」
私の答えに、雅は落胆とも諦めともとれる溜息をついた。
「心配してくれるのはありがたいけど、まーしょーがないよ」
努めて明るく振舞っても、雅の返事は優れない。
自分でも言った通り、しょうがないのだ。こんなことで、雅が気に病む必要はないのに。
「気をつけてね?」
「うぃうぃ」
これ以上この話題を続ける意味もなかったし、続ける意思もなかった。
それから駅に着くまで、会話らしい会話はなかった。
深く息を吸い、ゆっくりと吐いていく。
それを何度か繰り返し、身体にエンジンがかかったのを確認すると、私はスターティングブロックに足をかけた。
グッと足を押し付け、感触を確かめ、地面に指をつく。
あとは、ヨーイドンで走りだすだけだ。
目を閉じて、周りの空気を感じ取る。
この、走り出す直前の、緊張と興奮が入り混じったようなテンションが、とても好きだ。
だんだんと神経が研ぎ澄まされるのがわかる。
さっきまで聞こえていたはずの野球部のノック音も、吹奏楽部の練習音も聞こえない。
聞こえてくるのは、風の音と、自分の鼓動の音だけ。
目を開く。
見据えるのは、ゴールの先、ただ一点。
「用意」
腰を高く上げ、スタートの構えを取る。
大きく息を吸い込み、とめる。
よし、いこう。
笛の音が聞こえるのと、私が勢いよく飛び出していくのは、ほとんど同時だった。
「はー、やっぱり広瀬先輩って凄いですね」
記録をとっていた1年生が、自身の持つストップウォッチを見て、感嘆の溜息を漏らす。
そこには、一緒に走っていた3年生と1,5秒ほども開きがあるタイムがはじき出されていた。
「ほんと、何でこの高校に来たんだろうね。中学の頃から凄かったらしいから、推薦でもっといいところにいけたはずなのに」
記録表に記入していたもう一人も同意する。
実を言うと、この高校では、あまり部活は盛んではない。
こういうと語弊が生じるかもしれないが、原因は単純明快。中途半端に田舎だからだ。
住宅地の真ん中に位置するこの高校は、とにかく土地がない。グラウンドも全体でひとつだけだ。
ひとつのグラウンドで野球部、サッカー部、ハンドボール部、ソフトボール部、そして陸上部が一度に活動できるはずもなく、どこかがグラウンドを使わない練習をしたりして、ローテーションでグラウンドを使いまわしているのだ。
また、都合よくそれぞれの部活を指導できる教師がおらず、名前だけ貸して、練習を見に来ることすら稀なこともある。
陸上部も例に漏れず、進入部員の数を確認しに来たきり、顧問は顔を出していない。そのせいか、男子部は半分ほど帰宅部と化している。
それでも部員のモチベーションが下がらないのは、ひとえに結衣の存在があるからだろう。
独力でとんでもないタイムをたたき出す結衣は、新入生たちの憧れの的なのだ。……朝の壊滅的な様子をみるまでは。
「二本目始めるわよ!計測大丈夫!?」
「は、はい!」
「大丈夫です!」
雅の声に、二人は大きく返事を返す。
いつか、ああなりたい。
そう思いながら、二人は再びスタート位置につく結衣をみるのだった。
それを何度か繰り返し、身体にエンジンがかかったのを確認すると、私はスターティングブロックに足をかけた。
グッと足を押し付け、感触を確かめ、地面に指をつく。
あとは、ヨーイドンで走りだすだけだ。
目を閉じて、周りの空気を感じ取る。
この、走り出す直前の、緊張と興奮が入り混じったようなテンションが、とても好きだ。
だんだんと神経が研ぎ澄まされるのがわかる。
さっきまで聞こえていたはずの野球部のノック音も、吹奏楽部の練習音も聞こえない。
聞こえてくるのは、風の音と、自分の鼓動の音だけ。
目を開く。
見据えるのは、ゴールの先、ただ一点。
「用意」
腰を高く上げ、スタートの構えを取る。
大きく息を吸い込み、とめる。
よし、いこう。
笛の音が聞こえるのと、私が勢いよく飛び出していくのは、ほとんど同時だった。
「はー、やっぱり広瀬先輩って凄いですね」
記録をとっていた1年生が、自身の持つストップウォッチを見て、感嘆の溜息を漏らす。
そこには、一緒に走っていた3年生と1,5秒ほども開きがあるタイムがはじき出されていた。
「ほんと、何でこの高校に来たんだろうね。中学の頃から凄かったらしいから、推薦でもっといいところにいけたはずなのに」
記録表に記入していたもう一人も同意する。
実を言うと、この高校では、あまり部活は盛んではない。
こういうと語弊が生じるかもしれないが、原因は単純明快。中途半端に田舎だからだ。
住宅地の真ん中に位置するこの高校は、とにかく土地がない。グラウンドも全体でひとつだけだ。
ひとつのグラウンドで野球部、サッカー部、ハンドボール部、ソフトボール部、そして陸上部が一度に活動できるはずもなく、どこかがグラウンドを使わない練習をしたりして、ローテーションでグラウンドを使いまわしているのだ。
また、都合よくそれぞれの部活を指導できる教師がおらず、名前だけ貸して、練習を見に来ることすら稀なこともある。
陸上部も例に漏れず、進入部員の数を確認しに来たきり、顧問は顔を出していない。そのせいか、男子部は半分ほど帰宅部と化している。
それでも部員のモチベーションが下がらないのは、ひとえに結衣の存在があるからだろう。
独力でとんでもないタイムをたたき出す結衣は、新入生たちの憧れの的なのだ。……朝の壊滅的な様子をみるまでは。
「二本目始めるわよ!計測大丈夫!?」
「は、はい!」
「大丈夫です!」
雅の声に、二人は大きく返事を返す。
いつか、ああなりたい。
そう思いながら、二人は再びスタート位置につく結衣をみるのだった。